オープニングスタッフとして看護師勤務をするメリットには、チームのリーダーシップを担う機会があることです。オープニングスタッフとして働くことで、新しい病棟やクリニックでの最初のスタッフとして、リーダーシップを取る機会が増えるでしょう。
また、新しいプロセスの構築参加というメリットも。オープニングスタッフは新しい施設やユニットの立ち上げに携わるため、新しいプロセスやケアモデルの構築に参加できます。これは自身の看護師としての経験に大きく寄与するばかりではなく、臨床ケアの向上や効率化に貢献できる可能性があるでしょう。その他にも、組織文化への影響という面で良い効果をもたらすメリットもあります。オープニングスタッフは、最初のメンバーとして組織文化や働き方に影響を与えることができるはずです。これにより、理想的な労働環境や協力体制の構築に寄与できます。
ただし、オープニングスタッフならではのデメリットがあることも忘れずに。例えば、未知の課題への対応が挙げられるでしょう。新しい施設では予測が難しい課題や問題が発生する可能性があり、特に看護師の仕事は人命に関わるものが多いため、大きなプレッシャーがかかります。また、最初の段階は通常の運営に比べて緊張感が高いというデメリットもあります。新しい施設の立ち上げには慣れない状況への適応が必要でしょう。さらに、新しい施設やユニットの開始に伴い、労働時間が柔軟でないことがあります。総合的に考えると、オープニングスタッフとして働くことは新しい経験や成長の機会を提供する一方で、未知の課題に対処する必要がある点なども考慮する必要があるということです。